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編集局 社会部 三浦麻衣

 社会部で主に大学関係を担当しています。県内4大学を対象に、教授らの研究成果をはじめ、学生の自主的な活動やボランティアなどを取材したり、災害時に発生原因や対応について学術的な見解を専門家の先生に聞いて記事にしたりします。
 近年は特に、「大学」という組織全体を取り巻く環境が変化しています。今、大学はどこも国からの運営交付金削減と少子化の波の中で資金不足に悩んでいます。徳島のような地方大学は特に顕著です。全国の大学が、少しでも補助金をもらうために「大学改革」を進めようとしています。大学の本質とも言うべき研究費もどんどん減っており、教授らがインターネット上で不特定多数から資金を集める「クラウドファンディング」を利用するなど工夫し苦心しています。大学が営利団体を創設し、新たな資金調達手段とする例も県内から出てきました。
今、社会がどのように変わっているのか。それを間近で感じ、伝えることができるのが社会部です。そうした中で、必要なのは「聞く力」です。よく「新聞記者は文章力が必要でしょう」と言われます。確かに文章力も大切です。私も文章力をなかなか伸ばすことができず、今も苦しんでいます。それでも、文章には直してくれる「デスク」がいます。ところが現場の記者が聞けていないことは、デスクでもどうにもしようがないのです。
 社会部で扱うのは良い話ばかりではありません。不祥事や事故もあり、それらは直球の質問で答えてくれるとは限りません。相手の口が重いとき、どういう持って行き方をすれば答えにたどり着けるのか、どうすれば本心を引き出せるのか―。何も悪い記事だけではなく、好意的な記事でも同じことです。一つの質問から、取材を受けた本人はたいしたことないと思っていても端から見れば素晴らしいエピソードが出てくることもあります。取材先での関係者との雑談の中に、ものすごいニュースが隠れていることもあります。それらをどこまで引き出せるかは、記者の「聞く力」によるものが大きいと思います。
 日常生活でも同様のことはたくさんあります。この人の本心を聞くには、話の核心に迫るにはどうすれば良いのか。考えながら会話してみてください。それが記者人生の第一歩につながるかもしれません。

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